技術から業務の利用シーンを考えてみる part1

技術から業務の利用シーンを考えてみる part1

Clock Icon2013.02.20

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こんにちは!おおはしりきたけです。クラスメソッド開発ブログは、技術に特化して書かれていることが多いです。技術はもちろん大切です。しかし、技術はユーザーに届いてこそ価値が発揮されます。早弾きがうまいギタリストや、リフティングがうまいサッカー選手がNo1であるとは限りません。今回は弊社の技術記事が実際どのような業務の利用シーンで使えるのかを考えてみたいと思います。

Notification(Android)

まずは、こちらの記事をチョイスしてみました。

記事タイトル:Android Tips #23 Android4.1 で追加された Notification のスタイルを使いこなす
投稿者:諏訪 悠紀

利用技術

この記事は、Android4.1から、Notificationに色々なカスタマイズが行えるようになったという記事です。今までのNotificationは通知メッセージのみでしたが、スタイルの変更やボタンの追加などが行えるようになりました。

利用シーン

Notificationがカスタマイズできることにより、Notificationのみで完結できる処理が行えるということになります。承認依頼などをNotification上にボタンがあることで、アプリを起動しなくても承認、保留などを行うことができます。外出が多いし、承認作業も沢山あるというユーザーさんは、営業や外回りが多い方に多いと思います。通知が来ていちいちアプリを起動しなくても、Notificationのみで処理を完結させることができます。もちろん詳細な情報を見る必要があれば、アプリを起動して詳細情報を見れば良いわけです。

効果

Notificationにボタンが有る場合は、Notificationのみなので、1ステップで操作が完了します。ボタンがない場合は、アプリを起動してから承認を行い、戻るときはHOMEボタンを押して戻るという操作になり、3ステップかかります。たかが3ステップと思うかもしれませんが、こういった部分を工夫して作るだけでもUXは変わってきます。

GestureRecognizer(iOS)

次は、こちらの記事です。

記事タイトル: iOS GoogleMapsの新しい拡大縮小ジェスチャをGestureRecognizer化する
投稿者:かけがわ

利用技術

 iOSのGoogleMapでは、ピンチイン/アウトでの拡大・縮小はもちろんなんですが、ダブルタップ後に上下にパン(ドラッグ)すると拡大・縮小が行えるというものです。これは非常に便利で、私もよくこの操作を利用しています。この操作をGestureRecognizerとして実装した記事になります。

利用シーン

 スマートフォンを両手で使えない場面というのは、多々あります。電車にやバスに立って乗っている時、片手に荷物を持っている時などです。そんな時、両手を使ってのピンチイン/アウトでの拡大・縮小という操作は不可能です。しかし、片手でのピンチイン/アウトで拡大ができるようになれば、片手がふさがっている時、例えば営業さんが立って電車に乗っている時に、図面の画像などを拡大したりすることもできるようになります。

効果

今回の操作は、新しいユーザーインターフェースではなく、タップとドラッグの組み合わせで実現できる仕組みです。私はiOS6の地図アプリになってから、地図を見る機会がなくなりました。分かりにくい飲み屋での飲み会に行くのにすごく苦労していました。しかしGoogleMapを手に入れてから、移動時に鞄持っているときに片手で拡大・縮小ができることにより凄く地図アプリを利用することが多くなりました。同じ地図アプリです。地図そのものが違うという大きい理由はありますが、UIにひと工夫するだけで、こんなにも使う頻度が変わるのかということが体験できました。まだまだ我々の思いついていないUIがあると思います。思いついたときはGestureRecognizerを使って、実装すると新しいUXが体験できるかもしれません。

localStorage(HTML5)

最後に、こちらの記事です。

記事タイトル: オフラインアプリケーションに使えるlocalStorage
投稿者:野中 龍一

利用技術

localStrageは、ブラウザで永久的に保存できるのでブラウザを閉じても保存されているStrageです。HTML5で利用ができます。この記事では、localStrageの基本的な使い方について書いてあります。

利用シーン

 お客様先でネットワークが使えない!といったトラブルも度々あったりします。そんなとき、見せたい情報を事前にlocalStrageに入れておけば、万が一ネットワークが使えない場合にでも最悪の事態は免れる事ができます。また、倉庫などもネットワークが万全と言える場所ではありません。そんな時検品したチェック結果は、localStrageに保存し、ネットワークが万全な場所でセンターと同期などを行うことにより、ネットワーク不安定な環境でも利用することができます。

効果

  Webアプリは基本的に通信ありきです。しかし、localStrageを使うことで通信が必要な機能、不要な機能といった切り分けができオンライン必須ではないWebアプリが提供できれば、様々なところでよりWebアプリが利用できるようになります。配達時、倉庫、工事現場など、まだまだネットワークが万全ではない場所などは沢山あります。そういった場面でもlocalStrageを利用したWebアプリが効果を発揮するのではないかと思います。より業務よりな記事がこちらに書かれていますので、ご覧いただければと思います。

まとめ

今回は、AndroidのNotification、iOSのGestureRecognizer、HTML5のlocalStrageといった技術が、どのような業務で使えるのかを考えてみました。技術だけでは、お客様に価値を届けることはできませんし、より良い業務にするためには技術が必要です。技術と業務の両軸がそろって初めて価値が提供できるものだと思います。

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